外来生物撲滅主義

alien speciesもしくはinvasive species
外来種生物で、ある植物が他の植物の生長を抑える物質(アレロケミカル)を放出したり、あるいは動物や微生物を防いだり、あるいは引き寄せたりする効果を持つ迷惑なもののこと。

invasive`species インビサイブ・スピーシーズ
これは在来種で同様のものや、異常な爆発的増殖をして、ほかの在来種をおびやかすもの。


外来種とは?
「 言葉やイメージが先行しがちな“外来種”ですが、これは動物だけを指すものではありません。

  五箇さんによると、「外来種とは、人間の手によってもともと生息していた場所から別の場所に移送された生き物」とのこと。もちろん、この生き物には、動物、昆虫、植物などすべての分類群が含まれます。

  そしてこの外来種には、もともと日本にいた在来種の日本国内での移送(本州に生息していた生物が、人の手により生息していなかった北海道に持ち込まれたなど)も対象となります(“国内由来の外来種”)。

  しかし環境省が定める“外来生物法”では、日本の外から持ち込まれた外国産種の生物に対象が絞られており、さらに明治時代以降にやってきたものを中心に対応しています。

  明治時代より前にもさまざまな生物が日本に入ってきましたが、ではなぜ、規定では明治時代以降なのでしょうか?

  昔は、人間も含め生物は自力で移動していたため、たとえ生物が人間とともにやって来たとしても、長時間の移動に耐えれるようなものしか辿り着くことができませんでした。また、その当時は到着した土地側の自然環境もかなり残っていたため、外から生物がやって来ても在来の生態系に入り込む余地がなく、その土地にはびこるだけの力はなかったそうです。

  しかし、私たちが化石燃料を手に入れたことで、移動や運搬などに使われる時間や速度が変化し、これまでの“人間という生物”としての枠を大きく超えた移動・移送能力を手に入れました。一度に多くの外来種が、簡単に速く移動できるようになり、入ってこられる側の生態系はそのための適応が追い付かず、また自然破壊が進み生態系が弱体化してしまったことで、外来種の侵入が進んでしまったのです。

  「そうした外来種増加が顕著になったのは、日本では明治時代以降から。外来種問題は、いつだって人ありきの問題」と五箇さんは話します。」
国立環境研究所https://www.nies.go.jp/taiwa/jqjm1000000dj8za.html


すべての外来種が悪者と言うのは間違い
日本で最大の勢力を持った外来種植物とはなにか、知っていますか?
それは稲である。
イネは中国が原産。だから帰化植物であり、栽培されたことで最大の勢力を持つことになった。これをあなたは撲滅しますか?


動物なら例えばアメリカザリガニ。
これは食べられるように養殖されたものをエクルビスといって、フランス料理の高級食材だが、自然では確かにヤマトザリガニの生息域を奪ってしまった。中国産オオサンショウウオもそうだ。


また犬や猫も外来種のほうが多い。
馬もすべてが外来である。在来種の伝統的小型馬に、ほぼ外来種の遺伝子が含まれることがわかっている。そもそも日本には牛馬がいなかったと魏志が書いている。地鶏もすべてかけあわせだ。これらすべてをあなたは撲滅したいですか?


外来種で特に在来種を絶滅させるような種、あるいは猛毒や環境破壊をするようなものを特定外来種」として環境省が指定している。これを撲滅するのはよいとして、なんでもかんでも外来種、帰化植物と聞いただけで撲滅したいと考える潔癖な国粋主義者がいる。外来種撲滅主義者と言う。ところg外来種によって在来種が共生したり、交配によって生命力が増強した生物も多い。


ブラックバスやブルーギルは、雷魚やアメリカザリガニ同様に、明治時代に食用で持ち込まれた生物で、ところが日本人がよどんだ淡水で生きる魚を嫌ったために、増えてしまった生き物である。流水で生きているマスも外来種だ。


それらが目の敵にされているが、さほど彼らが大量に増えてしまった例はない。わかさぎ漁にはバスは打撃が来るから、そういう場所では撲滅してもしかたがない。けれどいても生態系に問題がないなら、のちに彼らの丈夫な遺伝子や、食べればうまい食品としての価値は、必要になるときが来るだろう。


輪にガメとかカミツキガメ、肉食のガーなどが、よくテレビの池さらい番組で、撲滅させねばといわれている。確かに彼らは有害である。そういう特定される生物は排除してしかるべきである。また在来種でも、猛毒を持つ生物などは、完全排除はいかがかとも思うが、危険であることを認知させねばなるまい。


植物なら、動物よりも圧倒的に外来栽培種は多くなる。家庭の花壇でも、街路のポットでも、もうほとんどが外来種である。それも撲滅とか言う人はあまりいない。当然だ。大多数の日本人がきれいだと思って輸入したのだから。ところがその中にもちゃんと在来種をとって食うものはある。また勝手に船に乗って、波に乗って聞かしてしまう植物もある。セイタカアワダチソウとかクローバーは、輸入品の箱や、馬の蹄鉄にくっついてやってきた。また土にはよいミミズも馬にくっついてやってきた虫である。有益なものも多いことがわかるはず。クローバーは緑肥だし、ミミズは土を肥やす。セイタカアワダチソウは実は日本のススキによって絶滅する場所も多い。ススキは日本の植生の頂点に立つ、実は有害欲物なのだ。ススキは湿地の在来種を追い出してしまう。またクマザサも山間では、在来樹木の立ち枯れを引き起こすやっかいもので、これが生えると鹿が増える。鹿もまた樹皮を食い荒らす。


在来種がすべて正義というのは間違いである。また外来種もそうである。何もかも滅ぼす必要はない。いなくなると在来種で困るのも多いのだ。


同じように、植林正義という人も多い。
中国の砂漠に樹木を植える・・・と聞くと一見素晴らしい日本人に聞こえるだろう。確かに砂漠の砂は黄河に流れ込み、乾くと黄砂となって日本にやってくる。ところが日本の豊かな土壌は実はその黄砂が作ったものである。黄色や茶色や黒い外国の河川を、日本人は「汚い」と感じるし、とてもそのままでは飲めないと思う。しかしその色は、豊富な栄養素が混ざってできた色。栄養豊かな証拠である。しかし日本の短くて清冽な水は、栄養が少ない。だから本来、火山列島であり、花崗岩ベースの日本には農作に向いた土が少なかった。そこへ黄河の黄砂がカバーしたから農業国になったのである。


また砂漠の植生、生物環境というものもちゃんと存在し、そこへ日本のサクラなぞ植えたりすると、環境破壊にもなってしまうのだ。すでに砂漠でしか生きられない中国在来種たちは、日本人がさかんに植えた森によって環境を奪われるということが日本の植物学者の間では言われて久しいのである。


正義は、なんでもかんでも正しいわけではないのだ。


例えば戦争や武器生産や大麻栽培がなくなったら、生きられなくなる民族もいる。すると彼らにとって日本人の正義は、悪魔の仕業だと言われるのである。人殺し!といわれたいですか、小学生の子供たち?日本でもかつてタバコはそういう植物だったことがある。有害だから駆逐する・・・すると植生ががらりと変化するのである。稲があるから湿気の多い夏・・・ならば稲を退治しいて、パンだけ食べますか?小麦にも害はある。水田だから山の濁流は止まっている土地もある。畑作は緑を排除して耕さなければ栽培できない。するとその土地の植生は失われる。


牧畜もそうだ。牧草だけを繁茂させると、森林が切り開かれてしまう。酸素が少なくなって、オゾン層は小さくなる。紫外線が振ってくる。生物破壊が起こる・・・。


自分が本当に「いいこと」をしているかどうかは、よそのヒトにとってはどうなのか?を考えて行動せねばならないのだ。それじゃあ何もできない?そう。本来、人間は野生に手を貸してはならないのが地球のルールなのだ。白熊が絶滅する?だから保護する?ところがどっこい白熊はちゃんと黒熊と交配して、より強い種を作り出すのである。


まずは庭の雑草を引っこ抜いてみるといい。数日後、そこには別の種類の雑草が出ている。あなたが引き抜いた雑草によって繁殖できないでいた別種が、喜んではえてくるのである。小さな環境変化である。そういうことが地球では日常茶飯に起きていて、彼らも努力して、生き抜こうとしている。自浄作用である。ちっぽけな人間の正義感などほとんど役にはたたない。それほど自然は広大で果てしがなく、遠大な摂理によって動かされている。こざかしいことをするよりも、じっと変化をながめることが大事だ。野生に干渉せず、それが生物の歴史の一こまだと思うほうがいい。持ち帰らず、触らず、特別に愛さない。それこそが地球愛ではないか?

持ち帰っていいのは写真だけ、残していいのは足跡だけ。


潔癖は正義ではない。それはあなたの単なる病気だよ。


それと・・・人種差別だって外来種撲滅主義者が落ち込みやすい間違いですから。




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